三菱自動車が発表した2011年4〜6月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が122億円の黒字に転換した。前年同期は44億円の赤字だった。
売上高は前年同期比7.0%増の4319億円と増収となった。東日本大震災による部品不足で同社の車両生産も一時は停止・減産を強いられてきたが、5月にはほぼ正常化した。
国内販売は同11%減の3万4000台と低迷したものの、北米は『アウトランダースポーツ』(日本名『RVR』)投入効果もあって同51%増の3万1000台と好調だった。欧州・ロシアも新車販売は好調に推移、同39%増の6万4000台となった。
合計の小売台数は同16%増の26万7000台と大幅に伸びた。
収益では、為替差損で35億円などの減益効果があったものの、台数増で182億円、コスト削減などで30億円の増益効果があり、営業黒字化した。
経常利益は103億円、当期純利益は42億円とそれぞれ黒字化した。
生産が予想以上に順調に回復したため、中間期業績見通しは上方修正したが、通期業績見通しは前回予想を据え置いた。