スズキが3日発表した2011年4~6月期(第1四半期)連結決算は、二輪車事業が2008年7~9期以来、11四半期ぶりとなる黒字に転換した。二輪車事業の営業利益は3億円。前年同期は18億円の赤字だった。
スズキの鈴木俊宏副社長は同日開いた決算会見で、二輪車事業の黒字化について「欧州の販売は減少したが北米、アジアで販売が増加したことや、日本での固定費削減等が進んだことが主な要因」と説明した。
一方、二輪車事業の第2四半期以降の黒字化見通しは「非常にまだまだ難しいと思っている。為替の要因であるとか市場の状況等含めてそんなに簡単に黒字基調に転じたという見方はしていないので、今後も1台、1台大切に売っていく、サービスの強化を行うことで赤字にしない努力をしていかないと黒字基調は続かないと思っている」と述べた。