目撃証言重視で誤認逮捕、車両検証で発覚

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広島県警は23日、広島県広島市安佐南区内で22日夜に発生した追突ひき逃げ事故で、無関係な男性を容疑者と誤認して逮捕していたことを明らかにした。実車を確認しないまま、目撃情報のみで男性の身柄を拘束していたという。

広島県警・安佐南署によると、問題の事故は2011年8月22日午後8時5分ごろ発生した。安佐南区大町東付近の県道で信号待ちをしていた乗用車に対し、後ろから進行してきた別の乗用車が追突。被追突側の運転者が打撲などの軽傷を負った。

追突側の運転者は現場にクルマを止め、被追突側の運転者と話をしていたが、隙を見て逃走。事故後に現場に訪れた男性の親族が、事故車両の後部に止まっていたクルマを容疑車両と誤認。ナンバーを控えていたが、このクルマも現場から姿を消したことから、警察に「相手車両が逃げた」と通報していた。

警察はナンバーの情報を元に車両を特定。バンパーに衝突痕が確認できたことから、これを容疑車両と断定し、このクルマを所有する58歳の男性を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

ところが被害車両の衝突痕と、男性の所有するクルマの衝突痕を比較したところ、合致しないことが判明。逮捕した男性も容疑を否認していたため、被害男性や親族からさらに事情を聞いたところ、容疑車両を誤認していたことが明らかになったという。

同署は男性に謝罪し、23日午後に釈放している。

《石田真一》

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