ダッソー・システムズがシムドライブと手を結んだ理由

自動車 ビジネス 企業動向
CATIAバージョン6の活用イメージ
CATIAバージョン6の活用イメージ 全 5 枚 拡大写真

9月12日にシムドライブとの提携を発表したダッソー・システムズは、仏航空機会社ダッソー・アビアシオンを起源とするグループ・ダッソーのソフトウェア開発企業だ。同社の「CATIA(キャティア)」は多くの自動車会社で使用されている。最新型バージョン6にはどんな特徴があるのか。CATIA営業部ディレクターの田中昭彦氏に訊いた。

【画像全5枚】

「従来のCATIAはCADソフトに過ぎませんでした。しかし2008年にリリースしたバージョン6では、生産技術や解析、さらには市場の声も反映することが可能であるなど、多くの要素をコラボレーションできる環境が強みになっています」

世界トップクラスのソフトウェア開発企業であるダッソー・システムズが、日本のEVベンチャー企業シムドライブと手を結んだ理由も、このコラボレーティブな設計環境が活用できると考えたためだったという。

「シムドライブは、多くの企業や自治体が設計に参加し、技術者や管理者とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていく、オープンソースの手法を採用しています。コラボレーションをアピールポイントとするバージョン6のメリットが生かせる開発形態なので、提携を決定したのです」

ちなみにダッソー・システムズは、イギリスのEVベンチャー企業リバーシンプルとの間にも、今回のシムドライブとの提携に近い関係を結んでいるという。ソフトウェア開発企業という立場から見ても、EVは目が離せない存在になりつつあるようだ。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. 日産が業績見通し修正、上期営業損失300億円…下期はサプライチェーンリスク想定
  5. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る