【BMW X3 日本発表】エコもパワーも

自動車 ニューモデル 新型車
BMX X3
BMX X3 全 6 枚 拡大写真

BMWは近年「エフィシェントダイナミクス」という、より少ないエネルギーと低排出ガスで、パワーと走りを最大限に高めるという企業理念を持っている。その考えは当然新型『X3』にも採用されており、最大の特徴が「エンジンオートスタートストップ」機能だ。

マーケティングディビジョンプロダクト・マネジメントプロダクト・マネジャーの岡田信之さんによると、これは他社では通常アイドルストップ機能と呼ばれるもの。「xDrive35i」に採用された。停車時にエンジンが自動的に停止、次にブレーキペダルから足を離すと、その瞬間にエンジンが再始動する。

これの導入には2つの重要なポイントがあるという。ひとつは、オートマチックホールドとの組み合わせ。オートマチックホールドという機能がパーキングブレーキにあり、このスイッチをオンにしておくと、クルマが停車しているときに自動でパーキングブレーキが掛かり、ブレーキペダルから足を離していてもクルマが停車する。

これとエンジンオートスタートストップとを組み合わせることで、「クルマが停車した際、パーキングブレーキが自動で掛かるので、ブレーキペダルから足を離してもエンジンは止まったままとなります。発進するときは、アクセルペダルを踏むことでエンジンが始動し、サイドブレーキが解除され発進できます」。つまり、ブレーキペダルを踏み続ける必要がないのだ。岡田さんも『X3』に乗るときは積極的に利用しているという。

もう一点は、エンジンオートスタートストップ機能のオフスイッチがあることだ。「好みによってこの機能が煩わしいと感じる場合もあるので、その際は、オフにすることが可能なのです」。

これらの技術や、8速AT、ブレーキエネルギー回生システム、電動パワーステアリング、エンジンにおいては、バルブトロニック、補機類の可変電子制御を行なうことで、「xDrive35iは225kw(305ps)と、先代モデルのxDrive30iと比較して13%の出力向上、トルクは27%向上し、0-100km/h加速も1.8秒短縮」したという。

その一方で、「10・15モードで向上した結果、燃費は43%向上し、22年度の燃費基準を達成、27年度の燃費基準もクリアし、低排出ガス4つ星を獲得、エコカー減税の対象車となっています」。

そして、「xDrive28i」は先代に相当する「xDrive25i」と比較し、「最高出力で19%、トルクは24%の向上。0-100km/h加速も2秒短縮。その一方で燃費は15%向上し、22年度の燃費基準をクリア。排出ガスは50%の低減レベルとなりました」。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る