川崎重工業は、スポット溶接専用ロボット「BXシリーズ」を10月1日から発売すると発表した。
今回発売するBXシリーズは、従来型の大型汎用ロボット「Zシリーズ」の性能をさらに進化、自動車の車体や部品のスポット溶接に最適化させた垂直多関節型ロボット。
BXシリーズは、自動車・自動車部品メーカーがスポット溶接ロボットに求めている動作スピードの高速化や高密度配置を実現することで、生産性の向上を図るとともに、生産ラインの長さを短縮することで大幅な生産設備のコストダウンを可能にしている。
従来機種と比べて400kg以上のアームの軽量化や高出力/高回転小型モータの採用。最新の防振制御によってスポット溶接の打点間の移動時間を短縮したほか、溶接ガン軸動作を最適化したことでサイクルタイムを約25%短縮した。
また、アームに中空部を設け、溶接ガンのケーブルやホース類を内蔵することで、隣接ロボットや周辺装置との干渉を考慮する必要がなくなり、生産ライン設置前のシミュレーション、設置後のティーチング作業を効率化できる。コンパクトな本体を実現したことで、従来機種と比べて設置面積を50%低減し、ロボットの高密度設置も可能。
価格はBX100Nが500万円。