愛知製鋼、レアアースを低減できる磁石を開発

自動車 ビジネス 企業動向

愛知製鋼は、レアアースであるディスプロシウムフリーで、ネオジム使用量を30%低減したボンド磁石「マグファイン」を開発・量産開始した。

新合金マグファインは、ネオジム系異方性ボンド磁石である従来のマグファインに、ディスプロシウムを添加しないで、保磁力性能を高めたもの。保磁力の高いこの磁粉は、150度の高温環境で使用可能で、自動車用をはじめ、さまざまな分野のモータの小型化が図れる。さらに高保磁力特性を活かして磁石成形形状を30%薄肉化できるため、ネオジム使用量も3割低減できる。価格が急上昇しているレアアースの使用量を大幅に減らすことが可能となり、コストも削減できる。

9月から磁石厚みを30%薄肉化した電動工具向けのリング磁石の量産を開始した。年内には、自動車用パワーウィンドウ、リアーワイパーなど向けに、このマグファイン磁石の生産を開始する予定。新型マグファインは、2012年9月に月産50トンを生産する計画。

今後、ABSやEPS(横滑り防止装置)、燃料ポンプ用など、自動車用ユニット系モータへの拡大や、電動バイクや小型発電機用モータなどへの応用を目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. ジムニーノマドの死角を潰せ! 長くなっても怖くない、データシステムの『カメラシリーズ』がすごいぞPR
  5. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る