帝人子会社、アラミド繊維の黒への染色に成功

自動車 ビジネス 企業動向
トワロンブラック(黒)と従来のトワロン
トワロンブラック(黒)と従来のトワロン 全 1 枚 拡大写真

帝人は、パラ系アラミド繊維「トワロン」を生産するオランダの子会社テイジン・アラミドがトワロンシリーズの新製品として、元来黄色であるアラミド繊維を完全に黒く染色した「トワロンブラック」の生産を開始したと発表した。

トワロンは、軽量で、高強度、高弾性、耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性を備えることから自動車のブレーキパッドやゴム補強材、タイヤコードなどに使用されている。

アラミド繊維は分子構造が緻密なため、染料が浸透しにくい。新製品トワロンブラックは、一般的な繊維の染色方法である後染め(紡糸後に染色)ではなく、紡糸前のポリマー段階での染色によってトワロンの繊維の芯まで完全に黒色に染めることに成功したもの。

トワロンブラックは、従来のトワロンとほぼ同じ特性を備えており、黒く染色することで、意匠性が重視され、顧客から黒色への要求が高かったヨットの帆やカヌーの船体補強、テニスラケット、アイスホッケーのスティック、競技用ヘルメットなどのスポーツ用途、携帯電話やパソコンの筐体の補強材などに幅広く採用されが見込まれるとしている。

また、炭素繊維など他の黒色素材と組み合わせ、複合材料としてもデザイン性を損なうことなく使用できる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  2. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る