ロレンソは逆転の希望を失わず、スピースも車体色にかける

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ロレンソ(9月30日、日本GPプラクティス)
ロレンソ(9月30日、日本GPプラクティス) 全 2 枚 拡大写真

ロードレース世界選手権参戦50周年となるヤマハ、MotoGP日本GPはもちろん母国GPだ。ライダーのホルヘ・ロレンソはもてぎの表彰台ではおなじみの顔。ベン・スピースは2回目だが、去年のオーバーテイク劇が印象的だ。

ロレンソは2009年のもてぎで優勝し、昨10年は表彰台をかけて当時のチームメイト、バレンティーノ・ロッシ(現ドゥカティ)と激しいバトルを繰り広げ、4位入賞となった。今シーズンのロレンソは、もてぎを含み4戦残して首位ケイシー・ストーナと44ポイント差のランキング2位だ。

「ケイシーがたくさん勝って、誰よりも多くの回数表彰台に上ったから、ポイントが多いということだ。そのことに不思議はない。逆転は難しいかもしれないが、4戦あるから100ポイント獲得できる。不可能ではない。可能ならどんな努力だってするさ。どのレースも勝つために戦っているんだ」とロレンソ。金曜日のプラクティスも好調だ。

「日本GPはヤマハの母国GPだし、ここで走るのは楽しい。過去に勝っているし去年もナイスファイトができたから、今年も勝ちたいね。それが今週末の目標だ」

もてぎは2速ターンをドラッグストリップのミニセクションでつなぐという展開が多い。つまりブレーキと加速がラップタイムを縮めるコースだ。ここで実績を残しているロレンソだが、タフなレースを予想する。「加速とストレートが多いので、我々はいつも苦労するサーキットだ。でもチームはやる気じゅうぶんだから見ていてほしい」。

スピースはもてぎは2回目。昨年は序盤の混乱で順位を落とし、15位から8位まで挽回してフィニッシュとなった。「去年は楽しかった。いきなり順位が下がってフラストレーションがたまったけど、何人も追い抜くことができて、レースも盛り上がった。今年は早い段階からもっと上にいたい。追い抜きに苦労しないようにね」。しかしスピースは来日の飛行機で食中毒を発症、体調は回復しているものの、充分な走行ができていないのが気がかりだ。

もてぎでヤマハのマシンは、ロードレース世界選手権参戦50周年記念の特別カラーで走る。ロレンソは「福島の問題でいろいろあったが、記念すべき年にいいレースをお見せする準備はできた」と好調をアピールする。スピースも「赤と白のカラーはついてるね」と気に入っているようす。記念カラーで走ったオランダ、アメリカ(ラグナセカ)およびインディアナポリスではそれぞれ1位、4位、3位だ。

《高木啓》

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