トヨタが酵母菌を開発---バイオ燃料を低コストで生産へ

自動車 ビジネス 企業動向
トヨタ技術の今後の展開“オープンイノベーション”
トヨタ技術の今後の展開“オープンイノベーション” 全 1 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、同社のバイオ・緑化研究所(愛知県みよし市黒笹)を報道公開し、バイオ燃料(セルロースエタノール)の生産効率を引き上げる「酵母菌」を開発したと発表した。

同社は遺伝子組換え技術を駆使し、バイオ燃料となるセルロースエタノール製造の発酵工程で重要な役割を担う酵母菌を開発した。

この酵母菌は、酵素糖化工程に植物繊維を分解した時に出来る糖の中で、自然界の酵母では発酵が難しい「キシロース」を高効率で発酵させることが可能で、酢酸などの発酵阻害物質に強い。これにより約47g/リットルという世界トップクラスのエタノール発酵濃度を実現した。原料からエタノールができる割合を向上することで製造コストの大幅な低減が可能となる。

同社は、セルロースエタノール製造で原料から前処理・酵素糖化・酵母発酵までの一貫技術開発に取り組んでおり、ガソリンの液体燃料に匹敵するコストで製造することを目指している。

今後は、収率のさらなる向上に取り組んでいくほか、エネルギー会社と連携し、2020年を目標にセルロースエタノールを実用化することを目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. ホンダ『オデッセイ』専用コンソールボックス「オデュッセイヤ」発売、高級感と機能性のプレミアム仕様
  4. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  5. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る