矢野経済研究所は、物流17業種の市場調査を実施した、「物流17業種に関する調査結果2011」をまとめた。
調査は2011年6〜8月で、国内の有力物流事業業者14社に対して専門研究員による直接面談、文献調査を併用して行った。
その結果、10年度の物流市場規模は前年度比11.0%増の18兆4870億円。09年度の前年度比13.9%減から反転、伸長となった。
物流業種別では、国際物流に係るフォワーディングが同36.3%増、海運が同17.4%増、一般港湾運送が同17.1%増と、とりわけ大きく反転している。
同研究所は、想定以上に加速している産業のグローバル化へ、如何に柔軟かつ迅速に対応できるかが最大の競争要因となりつつあり、世界各国・地域への人的あるいは情報ネットワーク力の構築・増強が不可欠となると分析している。