米国ビッグ3の2社、クライスラーグループとフォードモーター。両社が米国で放映中のテレビCMが、物議を醸している。
これは10日、米国製品のPRを通じて、米国経済の活性化や雇用創出を目指す団体、「Made in the USA Foundation」が明らかにしたもの。クライスラー『300』(日本名:『300C』)とフォード『フュージョン』の2車のCMについて、「内容に誤りがあり消費者に誤解を与える」として、米連邦取引委員会(FTC)に放映中止を求めて訴え出たのだ。
同団体はまず、クライスラー300の「インポーテッド・フロム・デトロイト」というCM表現を問題視。「クライスラー300はカナダで組み立てられており、エンジンは一部メキシコ製。米ミシガン州デトロイトで生産されているかのような誤解を与える」というのが同団体の主張だ。
同様に、フォードのフュージョンについては、「フュージョン・イズ・アメリカンカー」というキャッチコピーを問題視。同団体は、「フュージョンはメキシコ製であり、アメリカンカーではない」と指摘している。