車載トップビューシステムを1チップで実現するSoC ルネサスが開発

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ルネサスSH7766
ルネサスSH7766 全 1 枚 拡大写真

ルネサスエレクトロニクスは、子会社のルネサスモバイルとともに、車周辺のトップビュー画像表示や、レーン、標識、人、車などの情報表示を行なうシステムを1チップで実現する次世代画像認識SoC(システムLSI)「SH7766」を製品化、11月からサンプル出荷を開始する。

新製品は、既存の画像認識SoC「SH77650」との互換性を保ちながら性能を向上し、特に視点変換、ダイナミックレンジコントロール(輝度補正等)など、見せる(View)機能を強化した。

新たに視点変換エンジン、ダイナミックレンジコントールなど、View機能のハードウエアエンジンを搭載する。視点変換エンジン「IMR」はビデオ入力ごとに対応し、シーンごとに異なる視点のトップビュー画像をリアルタイムに作成する。ダイナミックレンジコントロールは、日向、日陰の輝度の大きく異なる複数の画像でも画像の輝度を整え、白とび、黒つぶれを同時に補正、ドライバーが見やすい状態で表示する。

また、次世代画像認識エンジン「IMP-X2」を搭載し、従来の認識エンジン「IMP」とライブラリ互換を保ちながら、約4倍以上アップした処理性能を実現する。人、車など判断系の処理を多用する画像認識アルゴリズムに対して、インテグラルイメージの生成など新たな機能を追加し、1チップに搭載したCPUの処理判断との連携で、低消費電力ながら高度な画像認識性能を実現する。

6チャネルのビデオ入力を搭載するが、このうち4チャネルはNTSCアナログデジタルコンバータ(ADC)を内蔵しており、1チップでNTSCカメラを用いたシステムを構成できる。

新製品のサンプル価格は1個5000円で、2013年9月から量産開始し、2014年9月には月産10万個を計画している。

《レスポンス編集部》

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