最先端の通信技術によってよりスムーズで安全な交通システムの実現を目指して開催されているITS世界会議が今年で18回目を迎え、アメリカ・フロリダ州オーランドにあるオレンジカウンティ・コンベンションセンターで16日より20日までの日程で開かれる。
ITSジャパンによれば、このイベントは「世界3地域を代表するITS団体(欧州:ERTICO、アメリカ:ITS 、アジア太平洋:ITS Asia Pacific)が共同で開催する官・学・産が参加する唯一の会議で、単なる技術開発だけではなく、政策や市場動向など幅広い観点から情報を交換し、ITSの普及による交通諸問題の解決と同時にビジネスチャンスにもつなげていく」としている。参加者目標数は75か国、1万人規模。なかでも2013年のアジア開催地は東京と決定されており、日本企業をはじめ、多くの団体がこのオーランドITS世界会議への参加を表明している。
今年のオーランドITS世界会議は、「経済を躍動させるITS」を開催テーマとしている。ITSといえば、単なる夢物語と見られがちだが、コストを意識した革新的でかつ実用的な開発を行うことを基本スタンスとし、新次元の安全・信頼性・利便・情報の入手が容易であることなどを目標に掲げている。事前資料によれば、基調講演は2セッション、エグゼクティブセッションが15件、スペシャルセッションが85件、さらに学術論文・技術論文は約700件にも及ぶという。