広告の現場から見たクルマ業界のトレンド

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秋葉原UDXにて開催されている「アキバモーターショーCafeトークライブ」
秋葉原UDXにて開催されている「アキバモーターショーCafeトークライブ」 全 5 枚 拡大写真

今年6月から月1回のペースで開催されている「アキバモーターショーCafeトークライブ」。

10月19日のテーマは「自動車と広告」(日本では見れない海外広告から過去の広告、広告の裏舞台まで)で、会場の東京・秋葉原UDXに集まった参加者たちは、広告の現場から見たクルマ業界のトレンドなどについて語り合った。

今回のパネリストは、主にトヨタ関連の広告制作などを行っているセットインターナショナルのディレクター・成田康徳氏と、大手デザインプロダクションである日本デザインセンターの代表取締役社長で日本広告制作協会理事長の鈴木清文氏。

成田氏は「海外における自動車広告のローカル化 事例紹介」というテーマのなかで、中国のトヨタ系企業の広告制作における難しさやエピソードを紹介。「中国と仕事をするとスケジュールが立たない場合が多い」「向こうのクリエイティブ・ディレクターは何の指示もせず、あとからダメ出しする場合もある。日本では考えられない状況で、率先して向こう側とコミュニケーションを図りながら積極的に取り組むのは、若手のクリエーターたちに多く見られた」などといった話が。

「日本の自動車各社の技術者が初めて結集、ヨーロッパへ!JAPANCAR展の提案から実施迄」というテーマでディスカッションした鈴木氏は、「最も日本らしいクルマといえばダイハツ『タント』か?」と切り出し、西洋と日本のクルマづくりの根本的な違いなどを語った。

また、ディスカッション後、主催側の新産業文化創出研究所、代表取締役所長・廣常啓一氏と鈴木氏との議論も、参加者の笑いが聞こえるほど盛り上がった。

「日本の文化とは何か、そしてなぜこういうデザインになったかを(我々が海外に)きちんと説明できて、その価値が(世界に)評価・共有されれば、まだまだ日本のものづくりは発展していくだろう」(廣常氏)

「そういうことも大事だが、実は目に見えない何か、言葉にできない何かといった価値が無視されちゃうと困っちゃう。人間の第六感のような能力とのバランスも大事じゃないか。と、感性を中心に仕事をしている側は思っている」

交流会では、参加者たちやパネラーがお酒などを片手にオープンな議論が続いた。

次回、11月16日のアキバモーターショーCafeトークライブは、秋葉原UDX 4F UDXオープンカレッジにて19~21時。終了後に交流会を予定。参加費無料(飲食は実費、交流会は別途1000円)。

テーマは「カスタムカー文化論 2」。モーターマガジン社『ホリデーオート』誌元編集長・御田昌輝氏による「カスタム文化をリードした“街道レーサー”~萌えでなく燃えた80年代~」、モータージャーナリスト・鈴木健一氏による「最新チューニングカー事情」などのディスカッションが行われる。

《レスポンス編集部》

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