【掃除ロボット】東芝 スマーボ は iRobot ルンバ より進化しているか

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東芝Smarbo(スマーボ)同梱品
東芝Smarbo(スマーボ)同梱品 全 14 枚 拡大写真

 以前、気になる家電でロボット掃除機「ルンバ」を取り上げたが、その後の東芝ホームアプライアンスのSmarbo(スマーボ)の発表には正直ショックを受けた。家電は日進月歩で進化するものなので欲しいときが買い時だが、購入時に比較できる製品があったらよかった。今回はそのスマーボを試用してみた。

 スマーボは、2つのCPU(中央演算処理装置:ダブルブレイン機能)と38個のセンシング機能、カメラ機能を搭載することで室内の通過したルートを記憶しながら自動で掃除できることが特長で、4つのお掃除モード(自動、スポット、念入り、手動)の選択、毎日決まった時間に掃除ができるタイマー、本体両脇のサイドブラシ・本体下の回転ブラシ・細かいゴミを捕らえるフィルターを用いた「6ステップゴミ取れ方式」、ブラシの回転速度を上げてしっかり掃除をする「ターボ」、壁・家具などの障害物の際まで掃除できる「かべぎわ」などの機能をもつ。実勢価格は74,800円(ヨドバシ.com)程度で、ボリュームを感じさせるデザインだが、直径355×高さ93mmとルンバとほぼ同サイズだ。したがって、10cm程度の高さの空きがあれば、家具の下も掃除してくれる。

 筆者が期待していたのは、静音性と同梱のモップを付けてのフローリングの拭き掃除。「室内の通過したルートを記憶しながら自動で掃除できる」ことで短時間に効率よく掃除ができるのかにも注目した。

清音性

 静音性について、筆者が今夏に購入したルンバ537(現行は700シリーズで、500シリーズは一世代前)と比較してみた。絨毯敷きのリビングのソファーに座って、iPhoneアプリ「Decibelite」(iPadで使用)で約3分間各々の稼動中の音量を測定すると、ルンバのは平均70dB、最大80dBに対して、スマーボは平均60dB、最大74dB(音量は環境により異なる)。平均で10dBスマーボのほうが静かという結果となった。この10dBは意外と大きく、隣室で家事をしていると明らかに動いていることがわかるルンバと、止まっているかも知れないと思わせるスマーボといった違いがある。ちなみに音量の例としては、70dBが騒々しい事務所の中、60dBが静かな乗用車・普通の会話、50dBが静かな事務所とされている(ルンバ新製品700シリーズのカタログ掲載の運転音はスマーボと同程度となっている)。

モップでフローリングの掃除

 次にモップであるが、我が家では実は期待ほどの効果は確認できなかった。しかし、ホコリがたまったフローリング、日常的にモップ掛けをしないフローリングではそれなりの効果が実感できるかもしれない。

念入りとターボは絨毯掃除の強い見方

 濃い色の絨毯敷きのリビングは、白っぽい埃が目立つのが難点だが、念入りやターボを使うことでかなりきれいに掃除してくれる。スマーボは自動モードでは室内を直線等間隔で往復するが、念入りでは一通り掃除した後、異なる方向で仕上げ掃除をする。部屋を縦方向に掃除した後は横方向で動くわけで、吸い残しを最小限に抑えることができる。この等間隔の移動はかなり正確で、縦横無尽に動きまわるルンバとは対照的。もちろん、きれいに掃除してくれれば動き方はどちらでもよいわけだが、ペットのようなルンバに対して、スマーボは機械そのもののイメージだ。スマーボは、室内の通過したルートを記憶しながら、何度も同じ場所を通過することが少なく短時間で効率よく掃除するように設計されているそうだ。

段差のある部屋での使用

 このほかの気になる性能であれるが、階段から落ちることはなく確実にUターン、5ミリ程度の畳スペースの段差はつまずくこともあるものの、再チャレンジでクリアと、段差のある部屋での利用にも不便はない。

ゴミのたまり具合を簡単チェック

 使っていて特に便利だと感じたのは、ダストボックスが透明で、ゴミのたまり具合を外観から確認できること。また、ダストボックスの構造が単純で、簡単に外してゴミを捨てられることだ。取り外さずに、ふたを開けて、ハンディークリーナーなどでゴミを吸い出すこともできる。ダストボックスとフィルターは丸ごと水洗いできるのもよい。

 ほかのロボット掃除機でも共通して言えることだが、リビングや食堂などの共有スペースだけでも、ストレスなく毎日掃除ができることで、生活の快適さは大きく向上する。欲をいえば、階段も掃除してくれたら言うことないのだが、それはもう少し先になるのだろうか。

東芝お掃除ロボット「スマーボ」は静かで真面目な掃除屋さん

《梨瀬 麻実》

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