トヨタ井上常務、原発など無人作業へのロボット活用は考えていない

自動車 ビジネス 企業動向
トヨタパートナーロボット技術説明会
トヨタパートナーロボット技術説明会 全 4 枚 拡大写真

トヨタ自動車の井上洋一常務役員は1日、現在開発を進めている人の活動を支援する「パートナーロボット」について、原発の事故現場など人間に代わって作業を行う分野での実用化や用途を想定していないことを明らかにした。

井上常務は同日都内で開いたパートナーロボットの技術説明会後、一部報道陣に対し、ロボット技術を原発などでの無人作業に活用することに関し「そういうニーズがあるというのは承知しているが、我々のパートナーロボットのコンセプトからいうと、そちらの方は今の所考えてないし、開発もしていない」と明言した。

トヨタは同日、介護・医療支援向けを想定した4種類のパートナーロボットを公開した。井上常務は介護・医療以外の分野でのパートナーロボットについて「次に製品化したいと思っているのが、バランスの二輪倒立を活用した『ウィングレット』という立ち乗りロボット」と述べた。

「空港や商業施設では、人ごみの中で走っても危なくないし違和感もないことがだいぶ見えたので、将来、近距離コミューターとして売れればという気持ちはある」としながらも、「ウィングレットはモノとしてはかなり完成度上がっているが、日本では道路交通法の関係で普通の道路が走れない。そこが一番のポイント。ただ遊園地で使って頂くということはあり得ると思っているので、今後さらに色んな商業施設で使って頂きたい」と述べた。

ウイングレットは立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボットで、2008年8月に技術公表した。センサーで常に姿勢を検知しながら制御することで安定した状態のまま電動で二輪走行できるほか、乗員の体重移動で前後進や旋回操作を行えるのが特徴。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. バブル直後、520万円で発売された伝説のバイクに出会った…知る人ぞ知る「ホンダNR」とは
  2. スズキ「KATANAブロック」予約販売を開始
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. 世界初試乗!? ソニー・ホンダのAFEELAに自動車評論家がGT7の中で乗ってみた
  5. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  6. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  7. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】「屈指の名作」第2世代からの長足の進歩を求めるのは酷?…井元康一郎
  8. BMWモトラッド、「自動シフトアシスタント」発表
  9. BMW M4 に最強の「CS」、550馬力ツインターボ搭載
  10. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
ランキングをもっと見る