双日、伊藤忠テクノソリューションズなどは、長崎県佐世保市のハウステンボスで、スマートグリッドを活用した次世代エネルギー技術の実証事業を実施する。
実証事業は「2011年度次世代エネルギー技術実証事業」として新エネルギー導入促進協議会から採択を受けたもの。電力消費を抑制し、将来導入が期待される新エネルギーの域内電力自給率を高めたスマートシティーの構築・運用体系化を目指す。
実証事業の3年間の計画期間中にスマートメーターなどのICTを活用した電力需給予測や目標自給率の設定、太陽光発電や蓄電池を利用した自給電力システムを構築する。システム敷設のための初期投資や運用費用のコストを算出し、電力需給バランスの最適化モデルを策定する。
さらに、実証事業の最終目標として策定された電力需給モデルを国内外の他地域や海外へ展開することも視野に入れている。
今回採択された実証事業の2011年度の費用は約5億円、次年度以降も実証事業が継続されれば、2013年度までの3年間で総額約15億円となる。初年度総事業費の最大半分に当たる約2億5000万円は、国からの補助金が支給される予定。
双日が全体を統括し、参画企業は双日九州、双日総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズ、沖コンサルティングソリューションズ、ピープル・パワー、SIIIS、システムファイブ、ケービーソフトウェア、ドゥアイネット、ビーオルグ、NDKCOM。