【東京モーターショー11】日産 PIVO3…小回りのためのインホイール

自動車 ニューモデル モーターショー
日産 PIVO 3
日産 PIVO 3 全 6 枚 拡大写真

日産自動車が今年の東京モーターショーに参考出品する『PIVO3』は、過去2世代のPIVOと比べると常識的になりつつも、インホイールモーターの採用という点では前作PIVO2と共通している。この点について、先行車両開発部主管の田部昌彦氏に訊いた。 

「インホイールモーターの長所のひとつは、ドライブシャフトが不要なのでハンドル切れ角を大きく取れることです。『PIVO3』の場合は75度まで切ることが可能です。その長所を生かす形で、従来のようなキャビンを回転させる方式ではなく、4WS(4輪操舵)を組み合わせることで、最小回転半径2mという数字を実現しました」。

PIVO3では4WSと2WS(前輪操舵)を状況に応じて使い分ける設計になっている。フロントよりリアの車幅が狭いボディは、一般的な2WSでも小回りが効くように、内輪差を最小限に抑えるための措置だという。PIVO3では自動運転も考慮しているが、この場合も2WSを想定しているとのことだ。

「シート配置を前席1、後席2名掛けの3人乗りとしたのは、前輪の切れ角を大きく取り、なおかつ全長を2800mmと短く収めようとすると、前席は大きめのタイヤハウスの内側に収めることが理想となるためです。そこで1+2というシート配置を選択しました」。

ちなみにバッテリー容量は『リーフ』の約半分で、航続距離は100km、最高速度は120km/hを想定しているとのこと。いずれもシティコミューターとしては十分な数字だ。充電時間は一般家庭電源で約4時間だという。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る