【アストンマーチン シグネット 試乗】しっかり“アストン”が味わえる…まるも亜希子

試乗記 輸入車
アストンマーチン シグネット(香港試乗)
アストンマーチン シグネット(香港試乗) 全 18 枚 拡大写真

ホテルのエントランスで初対面した『シグネット』は、その場にふさわしいオーラを放っていた。

聞けばフロントグリルには本物のメタルを使い、エンブレムは他のアストンマーチン同様、エナメル製であるなど、何ひとつとしてアストンマーチン・ファミリーの名に恥じない造りだ。

インテリアは『DB9』と同量の革を使用しているという、なんとも贅沢な空間だ。そこでは、「高級車=広い、大きい」という概念が一気に覆された。

実際、運転中に触れるシートやステアリング、インパネのスイッチひとつひとつが、その度に私に満足感をもたらしてくれた。

そしてメカニズムにはいっさい手を入れていない、ということだったが、ベース車のトヨタ『iQ』ならではの元気な加速感に加えて、どこかしっとりと大人っぽい重厚感が感じられ、乗り心地にはさらにフラットな接地感があった。

防音・防振対策は独自にやり直したとのことで、それが影響したものかもしれない。

残念なのは、ナビゲーションが後付けのガーミンになること。最先端のIT技術もひとつのプレミアム要素と捉える日本人には、475万円〜という価格に対してちょっと物足りなさが残る。

とはいえ、この小さなボディでしっかりアストンマーチンが味わえるシグネットは、新しいコンパクトカーの形として歓迎したい1台だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。
現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2011-2012等)、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。公式ブログ『運転席DEナマトーク!』他アップ中。ニッポン放送『DRIVE with ECO&DREAM』(月〜金曜日、19時19分〜)レギュラー。

《まるも亜希子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る