減速しないまま衝突…重傷ひき逃げの男、起訴事実を認める

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今年9月、奈良県大和郡山市内の県道で重傷ひき逃げ事件を起こしたとして、危険運転致傷や道路交通法違反の罪に問われている22歳の男に対する初公判が21日、奈良地裁で開かれた。被告の男は起訴事実を認めている。

問題の事故は2011年9月24日の午前5時10分ごろ発生している。大和郡山市馬司町付近の県道交差点へ青信号に従って進入したバイクに対し、右方向から進行してきた乗用車が衝突。バイクを運転していた62歳の女性が骨折などの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。

警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。車当たり捜査から上牧町内に在住する22歳の男が容疑に関与したものとして、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

その後の調べで、男が運転するクルマは交差点の約100m以上手前で赤信号の状態が確認できる状態だったにもかかわらず、減速することなく走行していたことが判明したため、検察は罪状を危険運転致傷に切り替え、男を起訴している。

21日に開かれた初公判で、被告の男は起訴事実を認めた。続いて行われた冒頭陳述で検察側は被告が交差点手前で減速を行わず、衝突直前まで40km/h程度の速度を維持していたと指摘。事故後には物損事故を起こし、人身事故の隠蔽を図ろうとしていたことも指摘している。

《石田真一》

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