【東京モーターショー11】住友ゴムが石油を使わないタイヤを展示

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住友ゴム工業のプレスブリーフィング
住友ゴム工業のプレスブリーフィング 全 7 枚 拡大写真

住友ゴム工業は、石油や石炭などの化石資源をまったく使わない「100%石油外天然資源タイヤ」のプロトタイプを今回の東京モーターショーで発表した。

同社では以前から、化石資源への依存度を最小限に抑える取り組みを進めており、2007年には石油外天然資源の使用比率を97%にまで高めた「ダンロップ・エナセーブ97」を発表している。そして今回、残り3%を占める老化防止剤、加硫促進剤、カーボンブラックについても、バイオマス資源を活用することで天然資源化に成功したという。

住友ゴム工業ではこの「100%石油外天然資源タイヤ」を2013年に発売すべく、開発を進めていくことを明らかにした。

さらに今回のモーターショーでは、新材料開発技術「4D NANO DESIGN」を確立したことも発表した。高性能・高品質なタイヤを開発するためには、材料開発技術の進化が重要であることから、「調べる」「予測する」「作る」「引き出す」の4つの技術を融合させることで、材料をナノレベルでコントロールすることを可能とし、高精度なタイヤ開発を実現したものだ。

こちらの新技術は、2012年2月に発売するダンロップ『エナセーブPREMIUM』に採用していく予定。同タイヤはJC08モード燃費試験で、約6%の燃費アップを実現しつつ、ウェットブレーキ性能は約9%の向上を確認しているという。

《森口将之》

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