【東京モーターショー11】レーシングな視点で西棟&東4-6ホールを見る

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今季からWRC参戦を開始したMINIのブース。No.37はダニ・ソルドのマシン。
今季からWRC参戦を開始したMINIのブース。No.37はダニ・ソルドのマシン。 全 12 枚 拡大写真

12月3日から一般公開の東京モーターショー2011。国内外の4輪主要カテゴリーが閉幕し、ちょっと寂しい思いをしているモータースポーツファンにとっても、今回の東京ビッグサイト初回の東京ショーは、格好のオフシーズンイベントと言えそうだ。

西1〜2ホールは、トヨタグループ、BMWグループ、そしてグループPSA(プジョー&シトロエン)などが軒を連ねるゾーン。

トヨタに関しては、やはり話題の『86』(ハチロク)がモータースポーツ視点で見ても“主役”である。先月末の「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2011」(富士スピードウェイ)でもお披露目されたことでわかるとおり、今後のトヨタのモータースポーツ活動におけるキーとなるクルマ。実車を見ていると、これのレース仕様車はどんな感じに? という期待が膨らんでくる(海外で『FT-86』のレース参戦は既にあったが)。

他にも、4WDスポーツハイブリッドシステムを搭載した『GRMN SPORTS HYBRID Concept II』など、レーシングな要素、雰囲気を有するクルマは少なくない。

BMWグループでは、今季からWRCワークス参戦をスタートさせたMINIに注目。『MINI John Cooper Works WRC』が、少々高めの位置に展示されている。これを見上げつつ、フル参戦前のプレ参戦段階ながらシトロエンやフォードといった既存強豪メーカーに混じって2位と3位を一度ずつ得た今季の活躍に思いを馳せよう。ラリージャパンの開催がなく、日本メーカーのトップシーン不在も続いているだけに、現役WRCマシンを眺めることのできる貴重な機会だ。

一方、王者シトロエンのブースには、今季から投入された『DS3 WRC』の威厳を纏いつつ、スペシャルチューンモデル『DS3 RACING』(市販車)が鎮座する。

モーターショーというと、どうしても大規模で華やかな自動車メーカーのブースだけに気をとられがちだが、実はパーツメーカーなどのブースにもモータースポーツファン垂涎の展示があったりする。

特に多いのは2輪関係の展示だが、そんななかで4輪ファンにオススメなのが曙ブレーキ工業(西1ホール)。ここではF1のマクラーレンが使用しているブレーキや、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したレクサス『LFA』のブレーキシステムなどを見ることができる(ともに2010年仕様)。迫力のデモ映像も必見だ。

西展示棟にはGRAN TURISMO 5の体験コーナーもある。また西1〜2ホールの上階にあたる西3〜4ホールにも、よく探すと「ソープボックス・ダービー」や「激走! 紙レーサー」(リコー)といった、ちょっとしたレーシング気分を味わえるブースがあるので、ぜひ、こちらの散策も。

そして東4〜6ホールへ。こちらにはホンダ、三菱、スズキ、そしてアウディにVW、ポルシェといったドイツ勢がラインナップされている。モータースポーツ色、全開! というような展示には乏しい面も否定できないゾーンだが、ポルシェなどは市販車系を見ているだけでも充分にレーシーな雰囲気を味わえるところが魅力。

三菱のブースには復活する『ミラージュ』の姿があるが、これを見ていると、往年のワンメイクレース「ミラージュ・カップ」も復活してほしい、などといった期待感を抑え切れなくなる。

西展示棟同様、小規模ブースのチェックも忘れずに。長年、チーム国光とともに戦っているスタンレー電気のブースでは、SUPER GTマシン『RAYBRIG HSV-010』の展示を実施。また、ホンダやスズキ、それにヤマハ、カワサキと2輪関係のレーシングな展示も要チェックである。

《遠藤俊幸》

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