【マツダ アクセラSKYACTIV 試乗】デミオ と CX-5 の間に埋もれそう…松下宏

試乗記 国産車
マツダ アクセラ SKYACTIV
マツダ アクセラ SKYACTIV 全 7 枚 拡大写真

『デミオ』に続き『アクセラ』にもSKYACTIVが搭載された。2.0リットルエンジンの圧縮比を高めるとともにさまざまな改良を加え、SKYACTIV-Driveの電子制御6速ATと組み合わせての登場だ。2.0リットルエンジンの搭載車で20.0km/リットルという燃費は大したものといえる。

【画像全7枚】

ただ、デミオの30.0km/リットルがインパクトを持っていたのに対し、後から出てきたアクセラの20.0km/リットルにはさしてインパクトは感じない。しかも20.0km/リットルを達成できるのが15インチタイヤを履いた例外的ともいえる仕様のモデルなのだから、ますますインパクトが薄れてしまうのは仕方ない。

ほかにもデミオで14.0まで高めた圧縮比がアクセラでは12.0にとどまっているなど、何かと中途半端な印象を感じてしまうのだ。

そんな中で今回のアクセラでは良かったのはSKYACTIVのATで、ダイレクトな変速フィールが印象的だった。変速ショックを与えずに素早く変速していく感覚は、これまでのATの常識を変えたといっても良いくらいのデキである。

またアクセラにはほかにもいくつか見るべき点があった。かなり燃費が良いのに元気良く走るなど、パワートレーンは全体にまずまずだ。

さらに外観デザインの変更が空力特性の向上など実質本位で行われたのを始め、最近のマツダ車に共通の自然なフィールのサスペンションチューンが施されていることや、SKYACTIVを導入したにもかかわらずほとんど価格アップがなかったこと、i-STOPが良く止まるようになったことなどが評価すべき点だ。

このように新型アクセラは細部まで真面目な改良が加えられたクルマだが、それでもマイナーチェンジで登場したSKYACTIV搭載車が良く売れるとは思えない。アクセラには1.5リットルエンジンを搭載した「15S」や「15C」というグレードがあって、当然ながら2.0リットルのSKYACTIVを搭載したモデルよりも安い。結局、アクセラでは15Sが売れ筋になると思う。

今回の試乗会ではSKYACTIVを搭載したセダンやスポーツ(5ドア)、15S、マツダスピードアクセラなど、合計5種類のモデルに試乗した。それ以前に美祢のテストコースでもSKYACTIV搭載車に試乗し、15インチタイヤと17インチタイヤの違いを試している。なので、新型アクセラの良さは十分に理解しているつもりだ。

でも一般のユーザーが同じようにアクセラの良さを理解して選ぶかとなると、これは相当に難しい。新型アクセラはデミオと近く登場する『CX-5』の間に埋もれてしまうのではないか。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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