GMの高級車ブランド、キャデラックは14日、2012年1月に米国で開催されるデトロイトモーターショーでワールドプレミアする新型車、『ATS』の搭載エンジンを公表した。
ATSは、キャデラックの入門車の役割を担う小型スポーツセダン。駆動方式はFRを基本とし、BMW『3シリーズ』を最大のライバルとして開発されてきた。
注目のエンジンは、排気量2.0リットルの直列4気筒ガソリン直噴ユニット。3種類用意されるATSのパワーユニットの中で、最もダウンサイジング色を鮮明にしたエンジンだ。
この直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンは、ツインスクロールタイプのターボチャージャーで過給。最大出力270ps、最大トルク36kgmを引き出す。最大トルクは、1500-5800rpmの幅広い領域で発生し続ける特性だ。
また、リッター当たりの出力は135ps。GMによると、リッター当たりの出力はBMW『M3』(4.0リットルV8自然吸気)の103.5ps、アウディ『A4』(2.0リットル直4ターボ)の105.5ps、メルセデスベンツ『C250』(1.8リットル直4ターボ)の111.6psを上回り、競合車の中では最高水準にあるという。
GMは「アウディ、BMW、メルセデスを凌ぐ高性能エンジン」とアピールしている。