欧州新車販売、トヨタが8か月ぶりに回復…11月実績

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トヨタ ヤリス(日本名:ヴィッツ)
トヨタ ヤリス(日本名:ヴィッツ) 全 5 枚 拡大写真

ACEA(欧州自動車工業会)は16日、11月の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は107万1895台。前年同月比は3%減と、2か月連続で前年実績を下回った。

5大主要国では、ドイツが前年同月比2.6%増の26万9144台と5か月連続で増加。一方、フランスは7.7%減の17万9038台と、3か月ぶりの前年実績割れだ。

また、英国は13万4027台を売り上げたものの、前年同月比は4.2%減と2か月ぶりのマイナス。イタリアも前年同月比9.2%減の13万2579台と、3か月連続の減少。スペインも6.4%減の6万0395台と、3か月連続で前年実績を下回る。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同月比5.8%増の25万4084台と、5か月連続のプラス。VWブランドが13.1%増の13万5580台、アウディブランドが9.4%増の5万7621台と好調だ。しかし、セアトブランドは15.6%減の2万1925台、シュコダブランドは6.6%減の3万8801台と、マイナスへ転じた。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年同月比13.2%減の12万5430台と6か月連続で減少。その内訳は、プジョーが18.9%減の6万5227台、シトロエンが6%減の6万0203台と、ともに落ち込む。

ルノーグループ(ダチアを含む)は、2か月連続で3位を維持。しかし、その販売台数は11万4298台で、前年同月比は1%減と2か月連続のマイナスだ。低価格のダチアブランドは、5.1%増の2万5685台と好調が持続。一方、主力のルノーブランドは、2.7%減の8万8433台と3か月連続で前年実績を割り込む。

4位はGMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)。その販売台数は8万7578台で、前年同月比は10.8%減と3か月連続のマイナスだ。

5位はフォードモーター。8万0823台を販売したものの、前年同月比は5.5%減と、2か月ぶりに前年実績を下回る。

6位はフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は6万7640台で、前年同月比は11.7%減と、6か月連続のマイナスだ。ブランド別では、アルファロメオが16.7%減の8348台と、4か月連続で減少。ランチア(クライスラーを含む)は21.8%増の8894台と好調だ。主力のフィアットブランドは、16.3%減の4万7968台と不振が続く。

7位のBMWグループ(MINIを含む)は、6万6778台を販売し、前年同月比は1.1%増と、15か月連続のプラス。BMWブランドは2.8%減の5万2579台と2か月連続のマイナスだが、MINIブランドは18.7%増の1万4199台と、好調を維持している。

8位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は5万5928台で、前年同月比は6.8%減と3か月連続で減少した。ブランド別では、メルセデスベンツが7.2%減の4万9486台。スマートは3.3%減の6442台と、2か月ぶりに減少した。

トヨタグループ(レクサスを含む)は、9位。その販売台数は4万4687台で、前年同月比は4.2%増と、8か月ぶりに前年実績を上回った。トヨタブランドは0.6%増の4万2004台と回復。これは、新型『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)投入の効果が大きい。レクサスブランドは『CT200h』が引き続き牽引し、134.5%増の2683台と大幅増が続く。

《森脇稔》

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