【スバル BRZ 試乗】スバルらしさはシンプルであること…エクステリア
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「スバル専用とする部分は最初から決まっていました。フロントマスクは、スバル独自のヘキサゴングリルを収めた専用バンパーを採用し、ヘッドランプはアウターレンズを共用としつつ、ウインカーを内部に収め、スモールランプは矩形に光るように変えました。内側を少しバンパーで隠すことで、ランプを短く見せていることも特徴です」
BRZを最初に見たとき、グリルだけでなく目つきもトヨタ86と違うと感じた理由は、ヘッドランプの長さまで詰めるという、こだわりのデザインのおかげだったのである。
「もうひとつ、フロントフェンダーのドア側、ミラーの根元に位置する横長のパネルの造形も、トヨタ86とは変えています。スバルのデザインはシンプルさをポリシーとしているので、ルーバー風に仕立てました」
スポーツカーらしい躍動感を強調したトヨタ86に対し、スバルBRZからは、精悍だけど落ち着いているという、他のスバル車に通じる個性が感じられる。制約が多い中でブランドイメージをうまく表現したデザイナーの力量は評価されるべきだろう。
《森口将之》