トヨタ『アクア(AQUA)』のハイブリッド(HV)システムは、『プリウス』と比較して42kgの軽量化を実現、それに伴う小型とも合わせて高い燃費性能や居住性につなげた。
HVシステムなどの開発部門を担当する嵯峨宏英常務役員は、そうした小型・軽量化で「一番頑張ったのはモーター」だと指摘する。とくに駆動用モーターは「小型でもパワーを出しやすい、世界初の巻き線構造を新開発した」という。
アクアは、42kgの軽量化のうち、モーターや動力分割機構などトランスアクスル全体で8kgの軽量化を図っている。嵯峨常務によると新開発のモーターはその半分の4kg程度の貢献をしたそうだ。
また従来、HV用の駆動モーターは一部工程を手巻きによる作業で行っているものの、新開発モーターはすべて機械化したという。「設計と生産技術が当初からコラボした成果であり、コスト面でも求めやすいHVづくりに貢献している」と話した。