新型ホンダ『シビック』を「消費者に推奨せず」と評価して話題となった米国の有力消費者誌、『コンシューマー・レポート』。同誌が新型シビックのスポーツグレードに関して、一転して推奨評価を与えていたことが分かった。
これは、21日に発売された同誌の最新号に掲載されたもの。新型シビックのスポーツグレード、「Si」をテストし、その結果、「消費者に推奨できる」とアナウンスされたのだ。
同誌がSiグレードを推奨リストに載せた大きな理由が、エンジンの良さ。2.4リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」エンジンは、最大出力201psを発生。同誌は、「先代Siグレードよりも排気量を拡大した効果でトルクがアップしており、日常走行域でのゆとりが増した。また高回転域では、恐ろしいほどの加速を見せる」と評価している。
その一方、新型シビックの標準グレードで同誌が指摘したプラスチック素材の安っぽさ、ステアリングフィールや乗り心地の悪さ、静粛性の低さという問題点は、Siグレードでもそのまま。
コンシューマー・レポート誌のチーフテスター、デビッド・チャンピオン氏は、「新型シビックSiのパワートレインは素晴らしい。しかし、そのエンジンを載せる車体には、改善が必要だ」とコメントしている。