全米で最も盗まれるキャデラック エスカレード…盗難防止対策を強化
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これは29日、GMが明らかにしたもの。2012年モデルのエスカレードには、新たに5つの盗難防止対策が施される。
まずは、「PASS Key 3+」と呼ばれるメインキー。これはキーとキーシリンダー、イグニッションとの間で、暗号をやり取りしないとエンジンが始動しない仕組みだ。
また、「ステアリングコラムロックシステム」を改良。牽引や車両を押しての盗難を防ぐ。さらに、ガラスを割るなど車両に与えられた衝撃を感知してアラームを鳴らす「ショックセンサー」、車両の傾きを検知してアラームを発する「インクリネーションセンサー」、ホイールとタイヤの盗難を防ぐ「ホイールロックシステム」が用意された。
GMの車載テレマティクス、「オンスター」との連携も継続。盗難車の位置をGPSで確認し、オペレーターが警察へ連絡。遠隔操作により、エンジンを停止する機能もある。
米国IIHS(道路保険安全協会)の関連団体、HLDIが2011年8月に公表したデータによると、2008〜10年モデルの全米盗難率はエスカレードがトップ。100台に1台以上が盗難の被害に遭っており、全米平均の6倍を上回る盗難率となっている。
《森脇稔》