ホンダの伊東孝紳社長は6日、従業員に対する年頭のあいさつで3年以内に各カテゴリーで燃費でトップを獲得する方針を示した。
同社が昨年発表した環境とFUNの両立を目指した次世代四輪環境技術「アース・ドリームズ・テクノロジー」をガソリンに加え、ハイブリッドやディーゼル、新型CVTシリーズなどに適用。新骨格エンジンとトランスミッションのシリーズ化により、3年以内に各カテゴリーで燃費トップを目指すことを宣言。
二輪車事業でも、従来より40%の燃費向上を実現しながら、走る楽しさも両立した「新型700ccエンジン」を搭載するニューミッドシリーズで新たな市場の開拓に向けて攻勢をかける。燃費性能を25%高め、最大市場の東南アジアや欧米モデルにも搭載可能な高い汎用性を備えた「次世代125ccスクーター用エンジン」の世界展開も進める考えを示した。
汎用事業では、LPGを燃料とするインバーター搭載発電機の発売や、燃費性能に優れた新開発小排気量エンジンを搭載する最大出力1kVAのポータブル発電機の新興国市場への投入を進めていく構えも示した。