【デトロイトモーターショー12】キャデラック ATS 発表…ドイツ系ブランドがライバル
自動車 ニューモデル
モーターショー

ATSは完全新規設計となる小型ラグジュアリーセダン。素材を徹底的に見直し、1542kgの軽量ボディとしたほか、ニュルブルクリンクを走り込むことで手に入れたスポーティな走行性能を特徴とする。
エンジンは3種類。CTSなどに搭載される2.5リットル直4、3.6リットルV6のほか、新開発の2リットルターボエンジンを設定する。
デザインはキャデラックのデザイン哲学「アート&サイエンス」に則り、直線と面を基調とし、一目でキャデラックであることがわかる押し出しの強いものとした。さらにATSではスポーティな走りをイメージづけるため、ヘッドライト形状、リアエンドの意匠などを攻撃的なデザインとし、若いユーザーの獲得をめざす。
また、最上級モデル『XTS』に採用されるテレマティクスシステム「CUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)」も搭載。ナビゲーションやエンターテイメントシステム、メーター類の表示などをスマートフォンのように感覚的に操作することができる。
キャデラックブランドのトップ、ダン・バトラー氏は「ドイツメーカーがひしめき合う最も激しいセグメントに挑戦するモデル。そのため、デザインだけでなく走りも追求した。“nimble(機敏な)”、“quick(すばやい)”、“fun(楽しい)”な走りでキャデラックのポートフォリオを世界に拡大する」と語る。
GMトップのダン・アカーソン氏も登場したプレゼンテーションでは、メルセデスベンツ『Cクラス』、BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』の名が度々登場、ドイツ系プレミアムブランドに対する闘志を強く印象づけた。
《宮崎壮人》