[大河ドラマ]平清盛に初音ミク?

自動車 ビジネス 国内マーケット
大河ドラマ「平清盛」に初音ミク?
大河ドラマ「平清盛」に初音ミク? 全 2 枚 拡大写真

NHKで絶賛放送中の大河ドラマ「平清盛」。ご覧になっている方も多いかと思いますが、音楽を担当している作曲家・吉松隆氏はブログで、メインテーマの一部に「初音ミク」を起用する予定があったことを明らかにしました。

【画像全2枚】

「平清盛」の舞台となっている平安時代末期の流行歌を集めた「梁塵秘抄」(りょうじんひしょう)。その中でもっとも有名な歌である「遊びをせんとや生れけむ」は今回の大河ドラマ全体のイメージの根幹にもなっていると吉松氏。そこで、オープニングで流れる壮大なメインテーマにもその「歌」を取り入れることになったのだそうですが、当時どう歌われていたかは想像するしかなく、吉松氏は平安の雅楽の香りを残しつつ、現代でも演奏し易く、歌い易いメロディーを制作しました。

そのメロディーの試作に「初音ミク」を使用しているとブログで語っている吉松氏ですが、当初は試作だけでなく本編にも「初音ミク」を起用することを計画していたというのです。

 ちなみに、このメロディ、「初音ミク」というヴォーカロイド(歌声をサンプリングし日本語で歌を歌わせることが出来るソフト)で試作を重ねて作成している。
 もともと「歌詞を歌わせる」ことが目的のソフトなので、こういう「歌」の作曲には向いているのだが、平安時代の「今様」をコンピュータのヴォーカロイドで歌わせる…というのは、考えてみれば結構不思議な組み合わせと言えなくもない。

 実は、彼女に本番の劇中歌およびテーマ曲を歌わせることも考えていたのだが、最終的には「すべて生音で」という原則もからんで採用にならなかった。テーマ曲の最後に聞こえる歌声が「初音ミクっぽい」のはそのせいだが・・・ちょっぴり残念ではある。
(もし実現していたら、タルカス以上にネットの話題を集めたかも知れない)

(月刊クラシック音楽探偵事務所「大河ドラマ「平清盛」音楽制作メモ」より:http://yoshim.cocolog-nifty.com/office/2012/01/post-f32b.html)

言われてみれば、メインテーマの最後の部分の子供による歌、たしかに「初音ミクっぽい」かもしれません。ちなみに本編では「今様」(流行歌)の師・乙前役である松田聖子さんが歌うなど、この歌そのものがかなり重要な意味を持っているようです。

オープニングで毎週流れる上、本編でも重要な役割を果たす「歌」を歌うかもしれなかった「初音ミク」。残念ながら実現はされませんでしたが、大河ドラマの音楽にまでそのDNAは流れています。

大河ドラマ「平清盛」、メインテーマの歌は「初音ミク」になるかもしれなかった

《津久井箇人 a.k.a. そそそ@INSIDE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る