【デトロイトモーターショー12】キャデラック ATS…若さとアメリカらしさを形に

自動車 ニューモデル モーターショー
キャデラックATS(デトロイトモーターショー12)
キャデラックATS(デトロイトモーターショー12) 全 12 枚 拡大写真
GMの高級車ブランド・キャデラックは、デトロイトモーターショーで小型セダン『ATS』を発表した。ドイツブランドがひしめきあう小型高級車セグメントに勝負を仕掛ける意欲的なモデルであると同時に、デザイン面でも新たなチャレンジが盛り込まれた。

キャデラックのデザインコンセプトは「アート&サイエンス」。これは理論的に破たんのないデザインと、感情にうったえかける情熱的なデザインの融合ととらえることができる。エッジの効いた直線と面で構成された、押し出しの強いエクステリアが最大の特徴だ。

ATSはキャデラックのエントリーモデルとしての役割を担うことになる。より若い層を取込むため、従来のコンセプトは踏襲しながらもより若々しさを表現したのだという。

ATSを含めキャデラックのデザインをまとめるクレイ・ディーン氏は、「アート&サイエンスは常に変わっていきます。フレッシュでその時代に合った形というものが必要となるのです。バーティカルな(垂直型の)前後ライトで伝統を表現しながらも、決してノスタルジックではありません。ATSでは、サイドシルエットはシンプルながら、押し出しを強く、車輪を強調した力強いデザインとしました」と語る。

キャデラックは昨年夏、米国西海岸で開催された「ペブルビーチコンクールデレガンス」でオープン4シーターコンセプト『シエル』を公開した。ディーン氏は「シエルはキャデラックの次世代を見据えたモデルで、美しさの表現に特化しました。いっぽうATSは、“nimble(機敏な)”をキーワードにダイナミックで、感情的な若々しさを表現したかったのです」とそれぞれのコンセプトの違いを説明する。

ボンネットにまで切り込んだヘッドライトは、最新の最上級モデル『XTS』のイメージを踏襲しながらもより攻撃的なものとなった。またフロントフェンダーから後端に向け跳ね上がるキャラクターラインは、タイヤハウスの存在を強調すると同時に力強く前進するイメージを抱かせる。

「ボディサイドにはドラマがあります。ボンネットのラインは仕立ての良いスーツです。ヘッドライトは昼でも夜でも存在感を示すでしょう。とにかく、他とは違うダイナミック感を表現しました。これこそアメリカンデザインであり、キャデラックのデザインなのです」と、ライバルとするドイツブランドとの違いをアピールした。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  3. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る