【オートモーティブワールド12】次世代の小型モーター・インバーターを出展 明電舎

エコカー EV
明電舎ブース(オートモーティブワールド12)
明電舎ブース(オートモーティブワールド12) 全 8 枚 拡大写真

三菱自動車のEV『i-MiEV』のモーター、パワー制御装置を開発したことで知られる重電メーカーの明電舎は、次世代のモーターとインバーターを出品した。

現在開発が進んでいるのは3モデル。定格30kWの軽自動車向け、定格60kWの小型車向け、定格80kWの中型車向けだ。ブースには小型車向けのモーターとインバーターがディスプレイされていたが、驚きなのはその小ささ。モーターは円筒状からの出っ張りがほとんどなく、相当小さなボンネットスペースにも綺麗に収まる形状。直接水冷方式のインバーターは何と体積たったの4.6リットル。これまでのEVやハイブリッドカーのインバーターのイメージからはちょっと想像できない高密度実装ぶりだった。

「次世代品の量産はまだ決まったわけではなく、これから自動車メーカーさんなどと話をさせていただく段階。ただ、作るとなればこれくらいの小型化はできるというところは示しておきたいと考えて出品しました」。(明電舎関係者)

EVにとってエネルギー効率向上は重要命題だが、その実現のためには電気部分だけでなく、クルマの小型軽量化などにも踏み込むことが要求される。こうしたパワートレインの容積削減は、非常に意義深いソリューションだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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