【新聞ウォッチ】経団連方針、ベアは論外、定昇は延期・凍結も

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年1月24日付

●エルピーダメモリ経営統合へ、米・台2社と交渉大詰め(読売・1面)

●都心今冬初の積雪差、交通機関に乱れ(読売・32面)

●EU、イラン原油禁輸、制裁日米欧が足並み(朝日・1面)

●定昇、延期・凍結も、経団連、春闘で指針(朝日・7面)

●豪州法人350人、トヨタ解雇へ(朝日・8面)

●首都直下型地震、「4年以内に70%」M7クラス(朝日・37面)

●スマホ、トラブル急増、ウイルス感染、個人情報流出、経営に影も(産経・1面)

●「楽天」取扱高1兆円、ネット消費中高年も(日経・1面)

●車種越え構造共通化、1車台で年100万台フォード集約前倒し、日産小型車で強化(日経・9面)

●一時金4.3カ月分三菱自動車労組要求、春季労使交渉(日経・9面)

●インド子会社64%減益、スズキ、スト再発響く(日経・9面) 

●新型SUV205万円から、マツダ(日経・11面)

ひとくちコメント

昨夜から未明にかけて首都圏で降った雪の影響で、路面が凍結してスリップ事故が多発しているが、凍結で混乱しているのは道路事情ばかりではない。経団連が発表した2012年春闘の経営側の指針では、定期昇給について「東日本大震災や円高などの影響で負担が重い企業は延期・凍結も行わざるを得ない」などと方針を転換したという。

きょうの各紙にも「ベアは論外、定昇は延期・凍結も」(朝日)などと、経済面などで報じているが、「ベアへの否定的表現も2010年までの『困難』より強まった」としている。
また、経団連が「定昇凍結」など賃金ダウンを示唆する厳しい表現で春闘に臨むのは、2004年の「定昇廃止・縮小」以来、8年ぶりだそうだ。

日経は社説でも「労使は世界で戦える賃金制度の議論を」とのタイトルで取り上げた。「雇用を守るには企業の成長力を高める手を次々に打つ必要がある。国内外から人材を集めやすくするなど、企業の労使は人事・賃金制度改革の議論を深める時だ」と指摘している。

一方で、連合は今春闘でも賃金カーブ(定昇)の維持や労働者の給与総額を「1%を目安に引き上げる」よう求めている。一部の業種を除けば、残業手当なども大幅にカットされており、サラリーマンの可処分所得は目減りしている。しかも、消費税増税も待ったなしでは住宅や車などの高額な消費を控える動きもみられる。延期・凍結という経営側の指針に対しては、反発も予想される。

《福田俊之》

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