東レ、軽量・高強度の炭素繊維を実現する新技術を開発

自動車 ビジネス 企業動向
東レ(オートモーティブワールド12)
東レ(オートモーティブワールド12) 全 6 枚 拡大写真

東レは24日、ナノ構造制御技術の追求により、射出成形用の炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(熱可塑CFRP)における炭素繊維と樹脂の新たな複合化技術を開発したと発表した。

[写真6点]

今回の技術の適用により、熱可塑樹脂中での炭素繊維の分散性と接着性を高いレベルで両立。少ない使用量でも効率よく補強効果を発揮させることができ、同等の強度を持たせたガラス繊維強化プラスチックと比較して20%以上の軽量化を実現する。

同社では新技術を適用して、ポリプロピレン(PP)および、ポリフェニレンサルファイド(PPS)の各樹脂における炭素繊維強化ペレットの開発を進めており、PPは既に一部販売を開始している。

PPの場合は低比重が特徴で、家電や自動車の準構造材料等への適用が期待できる。一方、PPSの場合は、熱変形温度が260度以上という耐熱性および優れた耐薬品性、難燃性を持ち、炭素繊維強化により高強度・高弾性率・高耐衝撃強度の達成が可能。自動車に使われるような各種機能部品への適用が考えられている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  4. 三菱自動車、『eKスペース』新型を発売…受注は標準グレードに集中で93%
  5. 3輪電動モビリティ「Raptor」、新デザインモデル初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る