カーシェアリング市場、2012年に100億円突破…矢野経済予測

自動車 ビジネス 国内マーケット

矢野経済研究所は、国内レンタカー&カーシェアリング市場の調査を実施した。

調査は2011年9-12月にかけてレンタカー事業者、カーシェアリング事業者、カーシェアリング関連事業者などを対象に、専門研究員がヒアリングなどで調べた。

調査結果によると2010年のレンタカー市場は国内景気に連動する形で、前年比4.3%増の4900億円に達し、2011年は堅調に推移していた2010年の流れを受けて市場は拡大すると見込まれていたが、東日本大震災の影響を受けた。夏休みまでは個人需要が落ち込み、法人需要は復興事業などにより増加したため、2011年の市場規模は前年並の4900億円を維持する見込み。

カーシェアリングは、大手事業者の積極的なステーション展開や消費者への認知度向上により会員数が急増した結果、2010年の市場規模は前年比276.1%増、約24億円となった。2011年に入り、依然として都心部を中心に入会数は増加している。こうした傾向は今後も続くと考えられ、2012年には100億円を突破すると予測する。

カーシェアリングの市場規模は順調に拡大すると予測されるが、先行投資型のビジネスモデルであるため、収益確保は厳しい状況。大手事業者で黒字化の兆しが見えてきた一方で、中堅事業者の自己破産、事業撤退が2011年に発生しており、当面は厳しい事業環境が続く見通し。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱、3列シートの新型SUV『デスティネーター』世界初公開へ
  2. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  3. ホイール汚れ撃退! 初心者でもできるホイール洗浄法を解説 ~Weeklyメンテナンス~
  4. トヨタ『アルファード』など21車種64万台以上にリコール…メーター警告灯が確認できず
  5. アストンマーティンの新型『ヴァンテージS』がSNSで話題に、「これで攻めたら絶対楽しい」「乗れる男になりたい」など期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る