シボレー ソニック の“JBLサウンド仕様”を試聴……音質はどう?

自動車 ニューモデル 新型車
オーディオユニットが装着されるセンターコンソール。ナビは3月までの購入者に与えられる特典
オーディオユニットが装着されるセンターコンソール。ナビは3月までの購入者に与えられる特典 全 10 枚 拡大写真

“ワイルド・コンパクト”シボレー『ソニック』に、JBLサウンドを楽しめる特別仕様車「JBL SOUND LIMITED」が追加された。アルミホイールも付いたLTをベースとし、価格は15万円アップの213万円で2月25日より販売される。50台の限定販売となる。

JBLは米国のハーマンインターナショナル社のオーディオブランドで、ホームオーディオはもちろん、カーオーディオにおいても永年にわたる実績を積んできた。日本の自動車メーカーでは、とくにトヨタとの関係が深く、現行『プリウス』もオプションで装着できるようになっている。サウンドそのものはロックとかジャズがぴったり合うアメリカンなサウンドが特徴で、低音もしっかり効いてメリハリのある音が楽しめる。

ソニックに搭載されたのはJBL社製の全8スピーカー。フロントがツィーターとウーファーのセパレート2ウェイで、リアはコアキシャル2ウェイを組み合わせ、そこにはオレンジの地色に浮かぶ『JBL』のロゴマークが輝いている。ソニックとのコラボにより、ソニックならではのダイナミックな乗り心地とサウンドを体験できるものとした。

ヘッドユニットはCDが再生できるベースグレードに搭載されているものと同じ。オリジナルデザインのシステムがインストールされ、インターフェイスも一目でわかる。ほとんどがダイレクトファンクションで操作できるようスイッチ類が用意され、使い勝手はかなり良い。Bluetoothで携帯電話のハンズフリー通話に対応しているのも便利だ。

再生してみると、メリハリの効いたサウンドが車内を包む。ボーカルもキレイに伸びているし、高域も結構クリアだ。JBLの割には低域に物足りなさを感じたが、最大で+12までブーストできる低音調節を+7程度まで上げてやれば低域に力強さは出てくる。運転席で聴く定位感はちょうど良いという感じで、音の出方も結構素直だ。これでスピーカーの取付部分であるドアを制振材などを使って強化すれば、スピーカー本来の能力をもっと引き出せるのではないかとも感じた。

その他、JBL SOUND LIMITEDでは、“SOUND LIMITED”の専用プレートがダッシュボードと外側左右のウィンカーランプ下に貼り付けられる。さらにオプション装着とされていたフロントフォグランプ、ボディ同色リアスポイラーを装着し、ソニックのスタイリングにマッチするショートアンテナも備わる。スピーカー以外にこれらを取り付けて15万円アップなのだからお買い得感はかなり高い。

見逃せないのは3月までに購入すれば、ソニックの販促キャンペーンでイクリプスのポータブル型ナビが付いてくることだ。ポータブル型とはいえ、ジャイロセンサー内蔵型なので都会を走るのにも安心感が高い。専用キットで装着されるため、取り付けた状態もなかなかスマートだ。これだけを考えてもカー用品店で5万円近くはするから、お買い得度はさらに高まる。

それと試乗して気付いたこと。ソニックは輸入車であるにもかかわらず、ウィンカーとワイパーの操作レバーが国産車と一緒になっている。輸入車は右ハンドルであってもその逆になるのが普通で、これなら国産車に慣れ親しんできた人でもスムーズに乗り換えられる。細かいことだけれど、それだけ日本市場に対するシボレーの本気度がわかるというもの。JBL SOUND LIMITEDは、いわばそんな中で生み出された特別仕様車なのだ。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る