【気仙沼絆プロジェクト】自社製品で継続的な被災地支援…ホンダ

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カーシェアリング用のフィット。赤は福祉車両で、シルバーはハイブリッド車。
カーシェアリング用のフィット。赤は福祉車両で、シルバーはハイブリッド車。 全 8 枚 拡大写真

「本当だ、足が浮き上がるように軽く動く」
ホンダの二足歩行ロボット、『ASIMO』の技術を応用したリズム歩行アシストを装着し、仮設住宅に暮らすお年寄りがにこやかに歩んだ。

「装着した人の歩き方の特徴を学習して、足の振り出しや蹴り出しを、最適な力と速度でサポートします」と、本田技術研究所の基礎技術研究センター伊藤寿弘主任研究員は話す。

宮城県気仙沼市下八瀬地区の五右衛門ヶ原野球場仮設住宅は、東日本大震災の被災者およそ1000人が入居する。その支援プログラム『気仙沼~絆~プロジェクト』に、ホンダはリズム歩行アシスト2台、小型車フィット2台、コージェネレーション(小型発電・給湯)システムを提供した。1月27日に催されたオープンセレモニーは、リズム歩行アシストのデモンストレーションなどでにぎわった。

小型車フィットは、カーシェアリングに使用することを前提としている。ボディカラー赤は助手席が乗り降りの際にターンする福祉車両。シルバーは燃費が格段に優れたハイブリッド車。目下の所、被災地でのカーシェアリング事業は前例がない。プロジェクトでは、あらゆる方面から運用の体制や仕組みを「ゼロから」検討し、実現を目指すという。

コージェネレーションシステムは、プロパンガスを燃料とするエンジンで発電し、その排熱を利用して給湯や暖房に使える省エネ機器だ。プロジェクトの拠点となるトレーラーハウス3棟に、電力とお湯を供給する。

《渡辺 征治》

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