JXホールディングスが発表した2011年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、営業利益が前年同期比39.4%増の2345億円と大幅増益となった。
売上高は同12.2%増の7兆7904億円と増収となった。石油精製販売事業は国内需要が減少したものの、販売単価の上昇で増収となった。金属事業も貴金属価格が上昇したため、増収となった。
しかし、石油製品、金属ともにマージンは減少した。経常利益は同23.5%増の2876億円となった。たな卸資産評価の影響を除いた経常利益相当額は同13.9%減2142億円だった。
当期純利益は同51.5%減の1587億円だった。
通期業績見通しは原油価格、銅価格の上昇を織り込み売上高は前回予想から2500億円増の10兆5000億円に上方修正した。原油価格の上昇により在庫影響による利益が増加するものの、石油・石油化学製品マージンが悪化していることなどから、営業利益は前回予想を据え置いた。経常利益は銅価格の上昇に伴って持分法による投資利益が増加することなどから100億円増の3400億円、当期純利益は1700億円と据え置いた。