自転車ルールとマナーの討論会…片山右京ら問題提起・指摘

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「自転車市民権宣言」大討論会
「自転車市民権宣言」大討論会 全 5 枚 拡大写真

2月13日、東京都港区の日本自転車会館において、「自転車市民権宣言」大討論会が約100名の参加者を集めて行われた。

パネリストは元F1ドライバーで自転車愛好家としても知られる片山右京氏、住信基礎研究所研究理事の古倉宗治氏、東京工業大学大学院総合理工学研究所助教の鈴木美緒氏、毎日新聞社編集局社会部記者の馬場直子氏で、コーディネーターはNPO法人自転車活用推進研究会理事長の小林成基氏が務めた。

片山氏は「自転車はどこを走っていいかという不安がある。さらに路上駐車の車両が多く、暗くなってもライトを点けずに駐車しているクルマは怖い」と利用者としての問題点を提起。古倉氏は「自転車は車道が安全歩道は危険」というタイトルで、自転車事故は車道ではなく交差点で多く起こっており、歩道から交差点に進入する自転車はドライバーから見えないので危険であることを指摘した。

鈴木氏は「自転車で目指そう豊かな社会づくり」というテーマで海外の事例を発表。ヘルメット装着が義務化されている豪州メルボルンでは、コミュニティサイクルのステーションにヘルメットの自販機を併設していることなどを紹介した。「銀輪の死角/日本の自転車事情」というタイトルで講演した馬場氏は、裁判所が自転車と歩行者の事故で自転車に全責任を負わせる新基準を発表し、賠償額が5000万円を超えた事例などを報告した。

その後国会で自転車活用推進議員連盟事務局長を務める自民党参議院議員の岩城光英氏が登壇し、国家戦略として自転車政策を推進していくことを明確に示すことが必要であると表明。最後に片山氏から「自転車市民権宣言」署名用紙が手渡された。

《森口将之》

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