【スバル BRZ 試乗】86 との違いはサスの前後バランス…松田秀士

試乗記 国産車
スバル BRZ
スバル BRZ 全 12 枚 拡大写真

袖ヶ浦フォレストレースウェイ、そして今回のツインリンクもてぎと現在可能な範囲で最大限試乗してきた。結論から言ってFRで比較的身近な(価格的に)スポーツとして良くできていると感じる。

【画像全12枚】

この手のモデル(スポーツ系というくくり)に乗るときには、いかにドライバーにクルマがフィットして感じられるか、ということをまず重視して見極める。その点『BRZ』は走り始めた早い時点からボディーサイズやタイヤから伝わるダイレクト感がしっかりとある。

特に乗車位置がリヤタイヤに近いので、リヤの感覚が感じ取りやすい。また、ドライビングポジションも適切。MTのシフトレバーの位置もちょうど良い。ヒール&トゥーもやりやすいペダル配置だ。

ほとんどステアリングとブレーキングの操作に頼って曲げるFFスポーツに比べて、プラスしてアクセル操作で曲げる感覚はレーシングカートのようでもあり、後輪駆動車にだけ許される特権だ。

サスペンションはステアリングの切り始めの応答が速くスポーティー。その上、少し柔らかめのリヤタイヤがしっかりとグリップ感を残しながらコーナーリングの姿勢を作る。トヨタ『86』との違いはこのサスペンションの前後バランス。BRZの方がフロントはハードでリヤはソフトな印象だ。

スタビリティーコントロールをスポーツに振ってONにしておけば、姿勢を乱すことのない範囲でスポーティーな走りが楽しめる。OFFにすればドリフトも楽しめる。リヤのグリップ感が高いので3速ギヤでのドリフトはややトルク不足を感じる。いずれにせよ、初心者から上級者まで十分に楽しめるモデルの登場だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法を実践しスーパーGT最年長55歳の現役レーサー。今でも若者レーサーとバトルを演じるレベルを保っている。国内レースだけでなく海外レースにも多くの出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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