【トヨタ G'sプリウス 試乗】こういう プリウス もあり…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ G'sプリウス
トヨタ G'sプリウス 全 4 枚 拡大写真

ここだけの話だが、燃費や効率をとことん突き詰めた『プリウス』をチューンするのはどうなのか? の思いがあった。しかし「G SPORTS(G's)プリウス」は、そんな疑念を見事に払拭してくれるクルマだった。

何しろいいのは、標準車に対し格段に乗り味がよく、しっとりと落ち着き、安定感もある点。試乗車は215/40R18 85Wサイズタイヤ(DUNLOP DIREZZA DZ101)を履いていたが、不快なゴツゴツ感などまったく気にならない。15mmローダウンのスプリング、下回りの各部補強材の追加やスポット溶接打点追加など、スペシャルなモデルならではの手も加えられ、それらは明らかに吊るしの標準車とはレベルの違う剛性を確保、しなやかな走りっぷりに貢献している。

バッフル部が専用のマフラーも気持ちよく抜けのいい音を響かせる(音量はもちろん小さい)し、シートも身体を束縛し過ぎずに走行中の運転姿勢をしっかり保持してくれ、疲れない。トヨタマークを外したフロントマスクは、まるで欧州の高性能車のような迫力だが、ブラック基調のインテリアに包まれ、すっきりとしなやかなバランスのいい走りを味わいながら、こういうプリウスの世界観もありだな…と思った次第。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る