ANA、アジアNo. 1を目指す…2012-13年経営戦略

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787 ANA仕様
787 ANA仕様 全 2 枚 拡大写真

全日本空輸(ANA)は、国際線ネットワークを拡充し「アジアNo. 1」の航空企業グループになることを目指して2012-2013年グループ経営戦略を策定した。

航空業界は首都圏空港容量の拡大や航空自由化の更なる進展、LCC(格安航空会社)の相次ぐ新設など、大きな転換期を迎えている。既存の日系キャリアに加え、アジア・欧米のメガキャリア、LCCとの本格的な競争時代を迎えるとともに、新幹線の延伸などによる他交通機関との競争も激化する。

こうした大競争時代の中で、2010年度以降の羽田国際化・成田空港容量の順次拡大、ボーイング「787」型機導入、ジョイントベンチャーの活用などを機とした国際線ネットワークの拡充に取り組む方針だ。

また「マルチブランド戦略の確立」、「グループ経営体制改革」、「構造改革によるコスト競争力と財務体質の強化」を柱とする経営基盤も強化する。

同社では「強く生まれ変わる」ことで常に顧客に選ばれ続けるエアライングループとして、「アジアを代表する航空企業グループを目指す」という経営ビジョンの達成を目指すとしている。

具体的には国際線事業は「長距離需要」と「接続需要」に重点をおいた「ネットワークキャリア」としてのビジネスモデルの確立を目指す。主にボーイング787型機長距離仕様機を活用した成田~シアトル線、成田~サンノゼ線などの国際線長距離ネットワークの拡大・強化と中型機によるアジア路線の拡充により国際線生産量(座キロ)を2013年度までに2011年度比22%増加を目指す。

国内線事業は、需給適合の強化と機材稼動の最適化による質的強化とボーイング787型機の本格稼動による競争力の向上を図る。

貨物事業は、機材稼動効率の追求による沖縄ハブを最大活用した生産量の拡大を図る。

アライアンス関連では、ジョイントベンチャー事業を通じたアジア~米州・欧州市場でのグローバルネットワーク強化を図る。

また、エアアジア・ジャパンは2012年8月からの就航開始を計画し、順次就航路線・便数を拡大する予定だ。

さらに、LCCとは明確に一線を画した商品・サービスを提供し、「人」×「商品・サービス」のブランド戦略推進による顧客接点の価値を向上し、「アジアNo. 1のクオリティ&顧客満足」を確立する。

数値目標は2013年度に連結営業収入1兆5600億円、営業利益1300億円、経常利益930億円、当期純利益550億円を掲げる。

さらに中期的には、連結営業利益1500億円以上、営業利益率10%以上を目指す。

《レスポンス編集部》

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