[ナノテク12]アルミと樹脂の一体成型で工程短縮

自動車 ビジネス 企業動向
コロナ工業(ナノテク12)
コロナ工業(ナノテク12) 全 1 枚 拡大写真

コロナ工業(本社・神奈川県横浜市)は「ナノテク12(第11回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」(15~17日)に、アルミと樹脂を一体成型する技術「アルプラス」でつくった車用部品を展示した。

通常、アルミ部品と樹脂部品の複合製品はそれぞれ別にプレス、樹脂成形加工された後、ネジでとめたり、接着剤で固定したりしていた。それに対し、アルプラスはアルミ表面に約40~100ナノメートルの多数のポーラス(微細孔)をつくり、その中に溶けた樹脂を射出して結合させるというもの。樹脂はポーラス内部に食い込むため、アンカー効果を発揮してアルミと樹脂が強固に接合するそうだ。

その結果、製造工程も短縮でき、デジカメでは6~10もの工程を省くことができたという。「家電や精密分野ではすでに使われていますので、これから自動車関係に売り込んでいこうと考えています。引き合いや問い合わせもずいぶんあります」と同社関係者。

同社は昨年事業に行き詰まり、企業再生支援機構と伊藤忠プラスチックスがそれぞれ51%、49%出資して再建中。この技術で復活を目指している。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  3. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  4. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  5. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  6. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  7. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  8. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  9. トヨタ『ハリアー』が今夏ビッグマイチェン!? 「ハンマーヘッド」デザイン採用か
  10. その差は歴然!? 見た目は同じでもカロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912 ll → lll の進化は凄かった
ランキングをもっと見る