【レクサス GS 試乗】落ち着きのある内装とは裏腹にトガった走り…島崎七生人

試乗記 国産車
レクサス GS250 F SPORT
レクサス GS250 F SPORT 全 9 枚 拡大写真
そこはかとない高級感を漂わすレクサス『GS』。パフッ!と物静かに閉まるフロントドアの音の高品位ぶりに「おっ」と思わせられた。

今後のレクサスの“打ち出し”というスピンドルグリルも、いずれコチラの目がこなれてくるかも知れない。クラス相応の不当に肥大化しなかったボディは、乗り込んでもクルマの感覚が掴みやすい。

室内は後席のシート形状と寝過ぎない適切な背もたれ角度は2世代目GS(日本名=『アリスト』)以来の美点。ドライバーの眼前のインパネまわりは、装飾過多ではないのが好感がもて、初めて乗った瞬間から、落ち着き感があり居心地がいい。厚みのあるレザーを使ったシート(F SPORTも18ウェイが標準ならなお可)、ソフトパッドが随所に仕込まれた内装トリムなども、さすがひと手間かかっている。

走りはF SPORTは、4WSを効かせた、あえてトガらせたハンドリングが持ち味で、なかなかの刺激が味わえる。が、レポーターには標準車のなめらか系の走りのほうがしっくりし、しかも250のエンジン性能でも十分にファンだと思えた。胸のすく加速感が味わえる。他方で350は当然ながらそれより速く、チカラミナギル雰囲気をもつ。

島崎七生人│AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ジープ レネゲード eハイブリッド 新型試乗】レネゲード、ここにいよいよ極まれり…島崎七生人
  2. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る