マッサが最後にレースに優勝したのは2008年。2年前にフェルナンド・アロンソがフェラーリに加わってからは、そのパフォーマンスに押されっぱなしだ。
ルカ・ディ・モンテゼモーロ会長からは、やや強い調子でパフォーマンスを催促されたばかりのマッサだが、危機感は抱いていないという答えが返ってきた。
「率直に言うと気にかけてはいない。僕は僕でベストだと思うスタイルで開幕戦を迎えるし、マシンの中でできるベストを尽くすから、気持ちよくマシンを降りることができるんだよ」
2008年に見せたようなパフォーマンスは再び戻ってくるのだろうか?
「テスト結果だけからはわからない。フェラーリF2012の相対的な力は、アルバートパークの予選で走り出したときに初めてわかるだろう。ベストなマシンを作り、レースに備える努力は2008年と変わりない。当時のようなパフォーマンスが甦って欲しいと僕も思うよ。昨年も同じように最大の努力を重ねて開幕戦に臨んだが、結果は1秒以上のギャップだった。オーストラリアGPまでは何も予測できないよね……」