【フォード エクスプローラー エコブースト 試乗】ダウンサイジングとは思えぬ“力感”…松田秀士

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー XLT エコブースト
フォード エクスプローラー XLT エコブースト 全 12 枚 拡大写真

アクセルを踏み込んだ瞬間から普通に力強い。停止状態からの出だしではこれまでのV6 4.0リットルにはかなわないだろうと想像していたが、この直4 2.0リットルは予想を上回る力感を持っていた。

V6の旧エンジンより30psアップの243psはスペック値以上に力があり、しかも高回転域まで低振動で静かだ。80km/hからフルスロットルにしても、およそ2.0リットルターボとは思えないくらいに力強く、フロントが持ち上がるのをはっきりと感じ取れるくらいにトルクがみなぎっている。

エコ系のダウンサイジングエンジンでこれほどのパワーを感じさせるエンジンは初めてだ。フォードがディーゼルで培ってきた技術がいかんなく投入されているというが、2.0リットル級では最強ではないだろうか。そして、使用燃料がレギュラーガソリンであることにも驚かされた。

直列4気筒となりエンジンを含めたフロント部の重量が軽くなり、しかもFWDなのでハンドリングはより素直になったことも嬉しい。サスペンションの動きは締まりがあり、しかも路面によく追従している。

また、オーディオの音を少し上げていればエンジンの音は感じないほどで、ボディーの遮音性とキャビンの静粛性がとても高い。シートもアメリカンなふくよかさを持っていて、それでいてサポート性も良く長時間のドライビングに疲れを感じさせない。3列シートも最後列が広いとはいえないが、キャビンの質感が高い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法を実践しスーパーGT最年長55歳の現役レーサー。今でも若者レーサーとバトルを演じるレベルを保っている。国内レースだけでなく海外レースにも多くの出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハンマーヘッド顔の新型『アクア』にさらなる上質を、モデリスタがカスタマイズアイテム発売
  2. HKS、スバル・トヨタ車向け限定ステアリングの受注期間を大幅延長 2026年1月まで
  3. 【三菱 デリカミニ 新型】インテリアはバージョン0.8から「2.0」に進化! 専用開発で実現した“らしさ”とは
  4. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  5. 「ほぼ未使用」のスーパーカー20台、匿名バイヤーに一括売却へ その総額は…
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る