【レンジローバー イヴォーク 発表】新規ユーザー獲得でブランドのすそ野が広がる

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レンジローバー イヴォーク クーペ
レンジローバー イヴォーク クーペ 全 6 枚 拡大写真

日本で『レンジローバー イヴォーク』が初公開されたのは2011年12月に開催された東京モーターショーであった。それから約3か月経ち、ある程度のユーザー層が見えてきた。

マーケティング・広報部 ストラテジック プランニング マネージャーの須藤博さんによると、公開後、多くの資料請求をもらっているという。その内容からイヴォークに関心を持っているユーザーは、これまでのレンジローバーユーザーと比較し、少し違った傾向があると分析する。「例えば、年齢構成は30代~40代がかなりの数を占めているのです。これは、これまでのレンジローバーユーザーと比較し5~10歳くらい若い世代にシフトしています」。

また、現有車に関しても、「国産車オーナーもかなり多くの比率です。ボディタイプもサルーンからミニバンまで様々でした」。これは、ランドローバーやレンジローバーといったブランド、あるいはSUVといったカテゴリー、そういった枠にとらわれず、純粋にクルマとしてのイヴォークに高い関心を寄せられたことがその原因だとする。「このことはレンジローバーブランドとしては非常に歓迎すべきことで、イヴォークの導入をきっかけにブランドのすそ野が拡大されるものと期待しています」。

そして、イヴォーグは2011年の12月から予約注文を受け付けており、当初予定の倍以上の注文を受けている。その予約注文の内容は、「5ドアのイヴォークプレステージが51%、次いで、5ドアのイヴォークピュアで34%、5ドアモデルだけで、全体の85%を占める高い構成になっています。また、クーペのダイナミックも12%となり、プレステージとダイナミックというハイスペックの上位モデルが全体の63%と非常に高い比率となっています」。

エクステリアカラーは、「フジホワイトが全体の51%と圧倒的な人気です。通常のレンジローバーではこのフジホワイトは20%程度の構成比しかありません。また、フィレンツェレッドが12%と、通常のレンジローバーでは5%未満と非常に低い比率しかなく、こちらも目立って高い比率となっています」とし、「こういった傾向も新しいユーザーから発注をもらった結果と我々は考えており、今後のイヴォークに非常に大きな期待を持っています」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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